世界経済は「霧の中」。
先週の日経平均は2万円台前半で上下動。
年末年始のパニック的な値動きではなく、
やや落ち着きものみられますが、
強気になり切ることもできません。
世界経済への先行きが不透明で、
米国や中国の株式市場が下げるたびに、
日本株もまた「連れ安」になります。
米国当局が株価を維持しようとして、
金融政策の方針転換を示唆すれば、
今度は「円高」が日本株を直撃します。
二進も三進もいかない「雪隠詰め」で、
政府も日銀も苦しんでいますが、
前号メルマガ（第247号：1月13日）で述べた、
大型の材料がまた今日から連続します。
日本政府の努力でなんとかなるものも、
もはや祈るしか方法がないものもあり、
戦々恐々とする日々がまだ続きます。
今日の英国議会によるEU離脱案の採決は、
可決か否決かもよくわかりませんし、
否決の場合に次に何が起きるのかも、
全くもって不透明というほかはありません。
否決なら即座に「代替案」が要求されて、
政府はその作業に移ることになりますが、
非常に短期間で「代替案」がまとまり、
八方丸くおさめるかどうかは、
その時になってみないとわかりません。
当事者である英国政府自身も、
EU側に問い合わせつつ進めるものの、
そのEU側も何をどう進めるべきか、
明確な基準を探して考えあぐねており、
いずれにせよこの先は「未知数」です。
世界経済は本格的に「霧の中」へと突入し、
わからないこと、わかりようのないことで、
市場が悲観したり楽観したりと、
せわしない情勢が続くかもしれませんが、
いずれにせよ何が起きているのか、
どんな未来図があり得るのかを、
日々、正確に認識することが大切です。
そんなわけで「正念場」は続きます。
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