世界同時多発の「異常事態」と安倍総理の指導力。
昨日も日経平均は続落。
前場は少し戻しかけましたが、
中国市場の軟調が伝わるや、
すっかり上昇した分の値を消して、
結局、続落して引けています。
世界同時多発で不安が広がっており、
どうみても「異常事態」が続いています。
米国は中間選挙とその影響が見通せず、
中国は勝算もないのに強気を崩しません。
新興国は通貨・経済危機が燻るなか、
中東で「地政学リスク」が再燃する上、
ドイツをはじめ欧州の主要国の政治が迷走し、
南米でも極右指導者が誕生しました。
もっとも、どんな下げ相場でもあっても、
一直線に下げ続けることはありません。
安倍政権は「外交戦」と国内政策の両面で、
強力な「玉」を出す努力を続けていますから、
なんとか総理が指導力の維持に成功するならば、
もう一度、「押し上げ」る可能性はあります。
前号メルマガ(第236号:10月28日)で指摘した、
節目となる株価水準のあたりを目途にして、
戻りを試すことはあり得るものと思われますが、
如何せん、内外ともに政治状況が流動的であり、
突発的事態に振り回され易いのは変わりません。
特に、トランプ政権は中間選挙をどう乗り切り、
対外政策をどう変化させていくのかという点、
そして、安倍政権は臨時国会をどうしのぎ、
出すべき「玉」を出せるかどうかという点は、
日経平均の今後を死活的に左右します。
波乱と希望の入り混じる「11月相場」は、
またしてもド派手な月になる可能性があり、
注意力を切らせない展開が続きそうです。
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