「世界同時多発危機」への警戒と日経平均の未来。
(午前0時半の更新です)
昨日の日経平均も大幅続落。
一時、400円超の下げを演じて、
4月初旬の株価まで戻ってしまいました。
まだ閣僚級の協議は続けられそうですが、
「米中協議」が突如、決裂含みとなっており、
3月まで世界を覆っていた黒雲がまたしても、
日経平均を揺さぶっているところです。
米国は5月10日に本当に関税を引き上げるのか、
また、これに中国がどう対応していくかを、
世界中が手に汗握って見つめています。
また、不安の種は「米中協議」だけでなく、
中東にも欧州にもあるという事実が、
世界市場の動揺を拡大させてもいます。
次号メルマガ(第264号:5月12日)で詳述しますが、
令和相場の初日から中東情勢の雲行きが怪しくなり、
イランと米国が双方に軍事措置を含む強硬策で、
互いに牽制する行動をしているのも気がかりです。
推測される米空母打撃群の現在位置を勘案する限り、
米国側から仕掛ける可能性はまだ低いようですが、
イラン問題もまた「落とし所」を見い出し難く、
東アジアと中東の「ニ正面」で戦えない米国の足下を、
イラン側はしっかりと見極めているようです。
もちろん、双方が拳をいったん振り上げた後は、
「落とし所」を模索する場面もあるものですし、
そうなれば株安はいったん落ち着くのが常ですが、
現時点ではまだそうした兆しは見えてきておらず、
過度な楽観は禁物かと思われます。
さらには前号メルマガ(第263号:5月6日)では、
欧州情勢も5月末以降、激動があり得ることなども、
その理由と衝撃の度合いとともに指摘しています。
それらが「最悪の事態」にまで至った場合に、
日経平均はどうなる可能性があるのかを、
次号メルマガでも考察する予定ですが、
いずれにせよリーマンショックがかわいいくらいの、
潜在的に大きな破壊力を秘めた悪材料が、
米中、英欧、中東などの各地において、
不気味に蠢動する「世界同時多発危機」の様相です。
これらの危機が本格的に炸裂したならば、
日経平均は容易ならざる事態に追い込まれ、
安倍政権も戦略の見直しを迫られますので、
永田町の緊張感はまた高くなってきています。
開始早々、大いに混迷する令和相場ですので、
情勢の変化に振り回され、振り落とされないよう、
細心の注意が必要であるのは間違いありません。
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