(午前0時の更新です)

昨日の日経平均は10.48円と小さく続落。

米国市場の休場で手がかりが乏しい上に、

米国とカナダの協議の行方も不透明で、

東証1部の売買代金はまたも2兆円を割り、

日経平均を買う意欲は広まりませんでした。

依然として「閑散相場」の状況であり、

国内要因での上昇圧力も存在しますので、

大きく崩れることはありませんでしたが、

じわりじわりと23000円ラインからは遠ざかり、

ひと波乱、ふた波乱への警戒が強まっています。

ひとまず北米の貿易協議に一定の結論が出て、

ある程度の安心感が広がらないことには、

23000円ラインへの再トライや、

そこから先、潮目の変わった上昇は困難といえます。

「9月相場」のなるべく早い段階において、

ある程度、上昇しておかないことには、

来月以降はなかなか厳しい政治状況となり、

日経平均の先行きが怪しくなりかねないため、

この段階でのじり下げには要注意です。

ところで。

台風21号がもたらしているた被害の規模に、

お昼からずっと圧倒され、戦慄しています。

被災された皆様に心からお見舞い申し合げます。

堤防決壊などによる大きな河川の氾濫がなく、

大都市の中心部が完全水没しかなったことで、

大量の人命が喪失する事態は避けられそうですが、

多くの方の生活に不自由が生じており、

関西全体の経済にも相当な打撃となったようです。

豪雨や台風被害が何度も何度も連続しており、

たまったものではない今年の夏ですが、

こうして国民が悲鳴を上げるようになると、

政府の「玉(経済政策)」の内容を加速させ、

市場に意外な圧力を創出させる可能性があると、

前号メルマガ(第228号:9月2日)で指摘しました。

永田町にいるとそのメカニズムがよく見えますが、

実際、災害が生じるたびに妙な空気が広がります。

もっとも、人の不幸を礎にした株高圧力などは、

あっても決して歓迎しづらいものですので、

暴風圏におられる読者におかれましては、

今後とも一切の被害にあわれないよう、

くれぐれもお気をつけください。

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