「閑散相場」に薄日が射すか。
日経平均は5日連続の続伸。
昨日は一時200円超の上昇幅となりました。
「例の水準」を少し上離れてきた理由は、
前号メルマガ(第227号:8月26日)で述べた、
世界市場の「凪」と国内的な要因があるようです。
安倍政権の株高政策への「期待」があるところに、
米国市場と中国市場がしっかりしているのは、
日経平均にとっては何よりも支援材料です。
ただ、そうはいっても昨日の東証一部は、
売買高がやはり2兆円に届くことはなく、
どちらかというと閑散相場の様相でした。
「期待」を背景にした買い上がりというより、
「閑散に売りなし」の相場格言のとおり、
売り込まれないぶん、自然に上昇した格好です。
ただ、昨夜は少し良い変化があり、
久々に薄日が射した気分になりました。
米中間をはじめとする「貿易戦争」も、
中東や東アジアで燻る「地政学リスク」も、
いずれも重大な不安が横たわっており、
英国ではまた別の不安も台頭していますが、
ちょっと明るい兆しもみえてきました。
米国とメキシコの二国間に合意が成立し、
両国の「貿易戦争」が解消に向かうことです。
北米、欧州、日本といった同盟国との交渉が、
今後、順次、決着の方向に向かうのならば、
世界経済の雨は止み、晴れ間が出てきます。
「例の水準」から徐々に上に離れていき、
相場全体が強気に傾いていく可能性が、
ようやく少し芽生えてきたといえます。
日経平均は22000円台の後半での推移から、
久々に23000円トライの可能性が出てきました。
もっとも、全方位にケンカを売る米国が、
全方位で同時に矛を収めるとは考えづらく、
今後、徐々に上昇が始まる展開になっても、
不意の急落リスクが常につきまといます。
前号メルマガに詳しく書いた通り、
トランプ氏自身の振るまいによって、
この秋以降、世界秩序に地殻変動が、
益々、進んでいく可能性が高いですが、
国際秩序の変動は大抵の場合、混乱を伴い、
市場は大きく上下に揺さぶられるものです。
過度な悲観は後退しつつありますが、
過度な楽観をしないようにも戒めて、
今後の推移をよく分析してまいりたいと思います。
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