「閑散相場」でも、相場環境は刻々に動く。
（午前0時半の更新です）
昨日の日経平均は一応、続伸ですが、
わずか9円高とまたも非常に小幅。
前夜の米国の株高を受けて、
朝方こそは少し高く始まったものの、
午前の段階で早々に値を消した後は、
日中を通じてほとんど動くことはなく、
東証1部の売買代金は1兆2千億円台と、
今年最低を記録してしまっています。
中国による「関税引き下げの実施」は、
米国株が上昇して応じているように、
一応、好材料にカウントされましたが、
それでも日経平均には勢いがつかず、
早々に値を消す展開になったことは、
クリスマス中の閑散相場とはいえ、
ちょっと嫌な雰囲気だといえます。
大きく崩れない底堅さはあるものの、
「高揚感」で上値をとる空気は後退し、
むしろ陰線が続くことが目立ちます。
前号メルマガ（第296号：12月22日）で述べた、
「掉尾の一振」をもたらすシナリオよりも、
むしろその逆が警戒されかねないといえ、
いずれにせよ今後の材料には注意が必要です。
相場環境はまた激しく動きつつあります。
「逃げ切り」のはずの安倍政権が、
旺盛な「外交戦」を展開してもなお、
政局への不安が消えるどころか、
むしろ高まっているということも、
日本市場から高揚感を削いでいます。
総理が進める「外交戦」が、
むしろ仇になる恐れもあるという、
ちょっと気になる観測もありますので、
次号メルマガ（第297号：12月29日）で、
国内政局と対外戦略の双方を踏まえて、
来年、早々の展開を分析する予定です。
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