「節目トライ」に失敗した後の注意点。
日経平均は6日連続の続伸。
前夜にようやく射した薄日の兆しを反映し、
前場では23000円をトライする局面があり、
瞬間的とはいえこのラインを回復しました。
しかし。
そこから力強い買いが続くわけではないのが、
今の相場環境を物語るものだといえます。
心理的な節目の「23000円到達」という達成感と、
外的環境の不安の多くに解決の兆しがないことで、
日経平均はあれよあれよと利確の売りに押され、
終わってみれば前日比マイナス寸前という、
わずか13.83円プラスで引けてしまいました。
「例の水準」から上に離れる形で、
上昇していく潜在力は日経平均にあるものの、
少し上がると利確の売りに押されてしまうのは、
前号メルマガ(第227号:8月26日)の見立て通りです。
米国とメキシコとの二国間合意の成立は、
それ自体、明るい兆しではありますが、
「貿易戦争」は欧州や日本との間でも続行中であり、
真の主戦場はやはり中国とのものです。
また、トルコに対する米国の圧迫によって、
さらに大きな危機が発生する懸念というのは、
まだ完全に払拭されたわけでもありません。
東証1部の売買高は2兆円を超えましたが、
力強い上昇局面を迎えるためには、
あと何割か市場参加者が増える必要がありますが、
しかし、現在のような相場環境が続く限り、
積極的に買いで参加するのは躊躇されます。
ようやく薄日が射す可能性が出たとはいえ、
晴れ間が拡大する見通しもまだないわけで、
どうしても上値の重さは意識されてきます。
中途半端に節目トライをして失敗したことは、
むしろ売り込まれる材料にもなります。
23000円を狙える位置で踏ん張れるかどうかは、
重要な転機となることが多いですので、
今日、明日、の市場の勢いに注目したいところです。
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