海外の波乱要因と安倍政権の「粘り腰」。
海外で波乱要因が相次いでいます。
南欧の政治不安は予断を許しませんし、
米国が同盟国にまで貿易戦争を仕掛けるなど、
先進諸国内で結束が乱れ、相場が攪乱されており、
今週のG7を前に世界全体が緊張状態です。
これは当然、日経平均にもプラスではなく、
安倍政権の「反転攻勢」にともなう上昇圧力を、
かなりの程度、削ぐことが懸念されます。
もっとも、上昇の圧力もあります。
この6月は安倍政権にとって、
「延命」を賭けた重要な日程が続きます。
前号メルマガ(第215号:6月3日)で述べた通り、
「外交戦」では主要閣僚がフル回転しており、
北朝鮮や米国以外の国々も相手にして、
極めて重要な外交日程を組んでいます。
国会の残り会期はあとわずかであり、
若干の延長を余儀なくされそうではありますが、
「外交戦」で飛び回り、動き回る安倍総理らを、
「もりかけ」の疑惑追及で拘束する時間は、
今後、限られてくるだろうとみられます。
「もりかけ」は総理が当初、自ら明言していた、
「辞任する」という条件を事実上、満たしつつあり、
本来ならば退陣してもおかしくないですが、
政権はそれでも「粘り腰」で「延命」を模索し、
国民の目を「外交戦」に振り向けることで、
なんとか「逃げ切り」としたいところです。
政権が「延命」に成功するのであれば、
アベノミクスの基本路線は維持され、
経済政策の「玉」も続いてきます。
海外で大きな波乱要因が相次いでいるのに、
日経平均にある程度の底堅さがあるのは、
こうしたことが背景にあると思われます。
ということは、政権が完全に行き詰まり、
「延命」を諦めざるを得ない状況になれば、
日経平均の未来もかなり暗くなりかねません。
政権は5月末の「突然死」は免れたものの、
「安全圏」に達したとは言い難いものがあり、
今週末にも要注意の案件があります。
もうしばらく、内外とも緊迫する状況が続き、
相場の攪乱に注意する必要がありそうです。
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