9月の米国に何が起きるのか。
昨日の日経平均は約81円の下落となり、
前日の上昇分をきれいに消してしまいました。
低い位置で「様子見」といえます。
円高傾向にブレーキがかかっていますが、
北朝鮮情勢が良くも悪くも流動的になっており、
ジャクソンホール会議では何があるかわかりません。
少し前までのコンセンサスに照らすならば、
19300円台という株価位置は「売られ過ぎ」ですが、
ある意味では核戦争すら「想定内」という現状では、
市場全体がナーバスになるのも止むを得ません。
また、トランプ政権がどちらに向かうのか、
いよいよ先行きが不安視されています。
9月5日から議会が再開されます。
就任から7か月以上も経つというのに、
重要法案を一本も通せないままです。
本予算や債務上限引き上げという難題を、
与党・共和党の協力を得て成立させなければ、
政権だけでなく米国経済全体への打撃ですが、
大統領は共和党執行部と鋭く対立しています。
無論、政権側は無為無策で来たわけでなく、
内政面で八方塞がりのなか「活路」を求め、
8月中旬にはいくつか「重要な布石」を打ち、
共和党執行部の取り込みを図ってきました。
しかし、今度はその「重要な布石」の内容自体が、
次の不安要因となりかねないことも警戒されます。
北朝鮮情勢がこのまま「現状維持」となり、
「地政学リスク」が鎮静化していったとしても、
それで市場の「不安」が消えるわけではありません。
トランプ政権がこのまま議会対策に失敗すれば、
米国の政治経済を大波乱に陥れる恐れがありますが、
トランプ政権が「活路」を見出したならば、
それはそれで世界経済全体の波乱要因となりかねず、
どちらにしても頭の痛い問題といえます。
次号メルマガ(第175号:8月27日)で詳しく分析しますが、
9月の米国に何が起きるのかを考えておくことは、
全投資家にとって必須の事柄だと思われます。
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