イエレン発言と日経平均。
昨日の日経平均は3日ぶりの反落。
約97円の下落ですから、
一昨日の上昇分(約114円)を消したことになります。
イエレン議長の議会証言を待ちたいという空気と
バカンス・シーズンで市場参加者が少ないことで、
ほとんど動きのない相場になっています。
日経平均は公的資金によるPKOもあって、
「2万円ライン」だけは死守されていはいますが、
そこから「ふわりと軽くなる」状況になるには、
今ひとつ、ふたつ、材料が足りないのも否めません。
考えてみれば今年の相場というのは、
19000円台から20200円くらいまでの範囲で、
数十円~百円くらいの小刻みな値動きがほとんどです。
私達、個人投資家はしっかりと勉強をして、
有意義な知恵と知識を「貯蓄」すべき時間ですが、
ダイレクトに運用成績を問われる機関投資家には、
相当にしんどい年になっているのではないでしょうか。
昨夜のイエレン議長の議会証言も、
またひとつ方向性がわかりづらくなったといえます。
前号メルマガ(第168号:7月9日)に詳述したように、
FRBはそろりそろりと「バブル潰し」を実行しつつあり、
しかもそれがだんだんと「効いて」きています。
今のところ米国株はまだ高止まりの状況ですが、
それは決してFRBの本意ではなく、
下げ始めた他のセクターと同じような形で、
なるべくマイルドに下げたいとみられていましたが、
イエレン議長は昨日、これと少し相反する発言をしました。
イエレン氏による相変わらずの「ハト派」ぶりですが、
今回に関してはちょっとしたサプライズとも言えます。
おかげでせっかく進みかけた円安は逆回転し、
一時、112円台まで戻すことになっています。
ただ、為替にブレーキがかかりつつも、
米国株高という「追い風」も押し寄せており、
今日の日経平均には2つの相反する圧力がかかりそうです。
はたしてイエレン発言は「対話」のための「方便」なのか、
あるいはFRBの本音をあらわすものか不明ですが、
いったん口に出した以上、金融政策はだいぶ縛られます。
為替に急ブレーキがかかる一方で、
米国の「資産バブル」が進むという状況が、
いったい市場にとってどんな影響をもたらすのか。
次号メルマガ(第169号:7月16日)で分析・考察します。
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