「6月相場」の緊迫度。
昨日の日経平均は前場で大きく下げました。
後場でほぼ前日並みまで上昇するという、
毎度お馴染みの「操作」があったのはご愛嬌として、
なかなか上昇の機運が広がってきません。
朝鮮半島情勢も米国政局も相変わらずである上に、
英国のメイ政権が総選挙に敗れる恐れが浮上したり、
イタリア総選挙の前倒しに伴う波乱が囁かれたり、
ギリシャの債務問題でまたゴタゴタしてきたりなどで、
世界的になんとなく「不安」な雰囲気が広がっています。
日本国内では安倍政権が策定中の、
「骨太」の内容について報道がなされましたが、
「2020年PB黒字化」は堅持で決着したようです。
政権が「生き残り」を優先したのはよいとして、
事前に煽られていた「期待」はしぼんでしまい、
これもまた前場の下げの要因のひとつといえます。
総理の「改憲スケジュール」を考えるならば、
この「骨太」の内容ではやや心許ないと言えますが、
しかし、次々と足元から火の手が上がる政権側は、
これ以上、強敵との軋轢を回避することで、
まずは「生き残り」を優先させたいところでしょう。
終盤国会も政権の「生き残り」を確保するために、
手堅く、手堅く残りの日程を消化しつつあります。
野党側はようやく「徹底抗戦」を標榜して、
会期末の攻防を激化させる素振りを見せていますが、
党内には「妙な動き」をする人々も散見されます。
一方の政府・与党は「逃げ切り」に必死ですが、
足元にも周囲にも不穏な動きはやはりあり、
「まさか」の恐れは最後までつきまといます。
政権が「逃げ切り」、「生き残り」に成功する限り、
ここから先、市場にも「期待」の芽が出てきますが、
前号メルマガ(第162号:5月28日)に書いた通り、
やられるときは一発で決着がつきかねないだけに、
もう少しだけ国会からのニュースにも要注意です。
そんなわけで明日から6月相場です。
あんまり値動きがない膠着状態になってますが、
実際、非常に緊迫度の高い局面が、
内外の政治にも相場にも続いています。
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