日米ともに「警戒モード」。
週明けの日経平均は「警戒モード」。
為替にはあんまり動きはありませんが、
米国株の下落は日本市場にも冷や水となり、
膠着レベルが先週と比べて100円ほどずり下がりました。
米国には大統領弾劾をめぐる政治リスクがあり、
牽引役だったIT株も急落したりという状況で、
FRBがどういう決断をするかが見えません。
重要な金融政策の決定を前にして、
すでに日米ともに「警戒モード」の様相であり、
売買のきっかけも指針も掴みづらい局面です。
やはり今週はいろいろありそうですので、
そのつもりで気を引き締めたほうが良さそうです。
前号メルマガ（第164号：6月11日）に書いたように、
イベント通過が安心材料となるようであれば、
日経平均は上昇力を発揮しておかしくないですが、
当局が「市場との対話」に失敗するなどした場合に、
どの程度の「波乱」と「攪乱」が発生するかは、
現時点では正確に判断するに足る材料に欠けます。
国内政治も緊迫しています。
今日の参議院法務委員会がどう持たれるかで、
延長のある無しや都議選への影響が決まりそうです。
午前中は参考人質疑ですので予定通りとして、
問題は午後以降の審議がどうなるかです。
大詰めの「共謀罪（テロ等準備罪）」について、
与党側が採決するともしないとも言ってないため、
野党側は採決されるとみて最大限の警戒モード。
今日の審議を吹き飛ばすための抵抗戦術をやって、
会期延長を強いる可能性はあります。
また、前号メルマガで書いたように、
別の意味で与党側にも延長待望論があります。
与党側は官邸に対して「大丈夫」と確約し、
総理が直接攻撃されることはないと言っていますが、
与党の中も一枚岩ではなく、ざらついています。
官邸は与党の中の不穏な動きを警戒しており、
できれば会期が長くなるリスクは避けたいところ。
政界というのはいつも「一寸先が闇」ですし、
政治が大きく動く瞬間はたいてい「瓢箪から駒」です。
安倍政権はなんとか「逃げ切り」モードとはいえ、
最後の瞬間まで何があるかわからないものですし、
一発でも本当の「爆弾」が破裂するようであれば、
政権の崩壊も視野に入れざるを得ない局面です。
ダメージ・コントロールの初動に失敗したこともあり、
官邸は詰めでミスをしないよう万全を期したいですが、
少し官邸・与党の意見がバラつくところがあるあたりに、
私達はちょっと違和感を抱いております。
いずれにせよ、永田町も「警戒モード」です。
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