「3月危機」はあるのか。
(午前0時の更新です)
イエレン議長の利上げに関する発言の一発で、
為替が円安方向に少し戻しました。
昨日の日経平均はこれが支援材料となり、
大幅反発となって引けています。
複数のショックに見舞われた前日の嫌な空気を吹き払い、
このまま戻り基調を維持するかどうかが、
2月後半戦のチェックポイントでありましょう。
もっとも、来週か再来週のうちには、
トランプ大統領が強烈な減税プランを提示するとみられ、
史上最大規模のインフラ投資計画とあいまって、
米国に巨大な需要を創出すると「期待」されます。
現時点で日米関係は良好さを維持していますから、
トランプ政権の「玉」が「期待」を裏切らず、
日本経済がその「おこぼれ」を頂戴できるなら、
日経平均にもまだまだ上昇の可能性があると思われます。
ただし。
昨日のイエレン発言で円安に向かったとはいえ、
ちょっと為替の動きが遅い感じがするのは気になります。
そもそもトランプ政権の存在そのものが、
予測不可能なところがありリスキーなのですが、
前号メルマガ(第147号:2月12日)で書いたように、
「まさか」があり得るのは米英だけではありません。
欧州でも極東でも事態はどんどん動いており、
情勢は風雲急を告げています。
「まさか」が起こるかどうかはさておくとして、
「まさか」の不安を煽る筋が増えてくるだけで、
相場には動揺が走るものであり、
その動揺局面に振り回されて退場を宣告される人と、
逆にチャンスにして資産を殖やす人が出てきます。
情勢は刻一刻と動いていますので、
次号メルマガ(第148号:2月19日)でまた、
「まさか」による「3月危機」について考察します。
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