(午前0時の更新です)

確かに、「トランプ勝利」は大変な衝撃ですが、

思考停止している場合ではありません。

昨日のブログで、

 「昨日までと全く違う世界が始まりました。
 お芝居の舞台はどんどん展開しています」

と書きましたが、確かにパラダイムが変わったようです。

もともと私はメルマガでずっと、

・ヒラリー勝利なら上昇

・トランプ勝利なら下落

と書いてはきましたが、

「大統領選の効果は一時的なもの」とみていました。

そして勝者が判明した後は、

新政権の経済政策へと関心が集まり、

両候補が何を打ち出すかで決まるとみていたことは、

メルマガ読者の皆様はよく覚えておいででしょう。

実際、「ヒラリー政権」は「引き締め」をしかねず、

米国市場は下落に転じる恐れすらありました。

一方、「トランプ勝利」の場合は、

当初こそ「トランプショック」で大きく下げても、

同氏がその後、積極策、緩和策を打ち出せば、

「トランプ・バブル」に転じる可能性もあると、

何度もメルマガで申し上げてきたものです。

実際、勝利宣言をするトランプ氏の姿は、

「意外とまとも」だったと驚かれています。

そして本人や陣営からは積極財政が示唆され、

市場に政策「期待」を掻き立てましたし、

不動産王トランプが「低金利好き」なのは、

改めて説明の必要がないほど自明の話です。

無論、トランプ氏の行政手腕は未知数ですし、

世界中に安全保障リスクが拡散しかねませんが、

「アメリカ第一主義」でこうした政策をとれば、

少なくとも米国市場が「バブル化」することは、

十分に考えられることです。

無論、昨日の日経平均の急反発は、

一昨日の大暴落の買い戻しの要素があり、

これだけで先行きは見通せませんが、

NYダウが史上最高値を記録した背景には、

合理的に説明できる根拠があると考えています。

実際、こうしたことがあり得るからこそ、

ショック安に乗じて「売り」「売り」で追うのは、

危険であると何度も警鐘を鳴らしてきました。

昨日のブログにも書いたように、

私が「トランプショック」で下落するにしても、

まず「ど真ん中」すなわち16240円あたりで、

「様子見」に入るだろうと見立てていましたが、

「トランプ政権の積極財政・緩和緩和」という、

新しい「思惑」が選挙の翌日の米国で台頭するや、

米国に引きずられて日経平均も大きく戻し、

「新しい世界」に突入しつつあります。

私の「居心地のいい水準」もまた、

「新しい世界」への突入という新環境下で、

見立て直すことが必要かもしれません。

さて。

「トランプバブル」は本物なのか。

また、日経平均への影響はどうなのか。

次号メルマガ(第134号:11月13日)で、

私なりの分析をしてまいりたいと思います。

おそらく、多くのアナリストがスルーしていますが、

安倍政権がその身を投じる「乾坤一擲の大博打」には、

トランプ政権誕生は決して悪い材料とはいえません。

無論、世界の秩序がより不安定になり、

日本の安全保障リスクが高まることは、

やはり否定できない事実ではありますが、

こと、経済政策だけにフォーカスする限り、

トランプ政権が日本に「神風」を吹かせ

安倍政権を賭けに勝たせる可能性もまた、

否定できないファクターではあります。

ともあれ、歴史は急加速で動き出し、

「世界のかたち」が途方のない勢いで、

大きく変化しつつあることは間違いありません。

それが日本と日本国民にとって、

「吉」と出ることを祈るばかりです。

詳しくはまた、次号メルマガで。

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