「ヒラリー勝利→17400円」。「トランプ勝利→16240円」。
(午前0時の更新です)
歴史的な「まさか」が発生しました。
接戦州のほとんどをトランプ氏が取った結果、
「事前予測」を覆して「まさか」のトランプ勝利です。
(もっとも、選挙の「事前予測」については、
従来の方式が無意味になりつつある一方、
精度の高いやり方が出現しつつあるようです。
今後、選挙の度に同様なことが起きるのであれば、
正確な「事前予測」の方法を知っていると圧倒的に有利。
この件については次号メルマガ(第134号:11月13日)で)
ところで。
日経平均は米国大統領選の経過に連動する形で、
上から下への強烈な乱高下となりました。
私は、前号メルマガ(第133号:11月6日)において、
日経平均の「居心地のいい水準」をもとに、
「ヒラリー勝利」「トランプ勝利」のそれぞれの要因で、
どう動くかという見立てを述べています。
もう、選挙が終わったのでここに書きます。
(※ なお、「居心地のいい水準」(水準)とは、
相場をめぐる状況が極端に不透明でない限り、
渡しが毎回のメルマガで必ず算出しているものです。
過去の「実験トレード」で全勝した記録には、
日経平均(先物)が一度の例外もなく、
「水準」の示す「高値異常値上限」付近で反落し、
「水準」の言う「安値異常値下限」付近で反発したという、
厳然たる事実がその背景にあります。
詳しくは過去の「総集編」をご参照下さい)
まず、私は「ヒラリー勝利なら上昇」としていましたが、
すでに17000円台前半にあったことを踏まえて、
「上げ幅はそれほど大きいものではない」と書いています。
私が算出した「水準」をご覧になればわかる通り、
上昇の上限となっていたのは「17400円」です。
実際、昨日朝(日本時間)、投票が締め切られ、
米国メディアが「ヒラリー勝利90%」と報じた際、
日経平均は17427.71円に達し、そこで止まりました。
その後、17400円を軸として開票作業を見守りましたが、
もし、そのままヒラリー氏の勝利が確定した場合でも、
そこからの上昇はさほど大きいものではなく、
むしろ「材料出尽くし」で下げた可能性もあります。
いずれにせよ、「ヒラリー政権」の下で、
どういう相場展開になっていくかは、
ヒラリー氏が何を打ち出すかで決まったはずで、
「当選」という要素での上昇はその程度だったかと。
ということで、今回も私の「居心地のいい水準」は、
正確に機能したと言って良いのではないでしょうか。
一方。
私は「トランプ勝利なら下落」としていました。
そして、フロリダ州での「トランプ優勢」の報道から、
歴史的な大暴落が始まったのはご記憶の通りです。
わかり易い展開でしたので、あの大暴落に乗っかって、
しこたま儲けた方も多かったことと存じます。
私は、下げた後に「様子見」に入るのは、
「ど真ん中」である「16000円台前半」と書いています。
なお、前号メルマガの「水準」が指定したところの、
「ど真ん中」は「16240円」となっていました。
実際、昨日の日経平均は「トランプ勝利確実」をもって、
瞬間的に16111.81円までオーバーシュートした後、
「16240円」前後で「様子見」に入って引けました。
(ちなみに昨日の終値は16251.54円です。)
こちらのほうも私の「居心地のいい水準」は、
正確に機能したと言って良いのではないでしょうか。
なお、ここまでがトランプの「当選」要因によるものです。
ナイトセッションでは調整で大きく戻していますが、
今日以降、どちらに動くかというのは、
新政権の陣容と、何をやり、何をやらないかという、
「思惑」や「期待」に左右されると思います。
ともあれ。
前号メルマガで私は、
「大統領選ファクター」が効くのは一時的かと思います。
と書いていますが、歴史的な投開票から一夜開け、
遠からず「次の材料」が、
市場全体を動かしていくことになりそうです。
「トランプの米国」という「新しい時代」を前にして、
何がどう注目されるのかといったことを、
次号メルマガで詳しく分析して参りたいと思います。
いずれにせよ昨日までと全く違う世界が始まりました。
お芝居の舞台はどんどん展開していますが、
どなた様も、決して取り残されることのありませんよう。
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