残された時間はあと2年。
(午前0時の更新です)
現時点の日経先物は16600円近辺より少し下。
前号メルマガ(第117号:7月17日発行)に書いた通り、
「強気」と「弱気」の分水嶺に差し掛かるあたりです。
米国の歴史的株高という追い風に、
国内でもサプライズ的な「玉」もあり、
参院選が終了するまで覆っていた暗雲が、
かなりの程度、遠のいた印象があります。
その、サプライズ的な「玉」には、
にわかに信じられないものもありますが、
安倍総理が本当にそれをやるならば、
日本市場の空気は丸っきり変わってきます。
もともと、この6月までに政権が出した「玉」は、
巷のアナリストが言うほど悪い内容ではなく、
むしろ、私はそれなりに評価してきたことは、
メルマガ読者の皆さまならご存じの通りでしょう。
もっとも、6月から来ると私が警戒してきた、
幾多の「暗雲」が本当に雷雨となり、
暴風雨となって吹き荒れたがために、
あれだけの株安局面を招いてしまいました。
しかし、アベノミクスはまだ死んだわけではなく、
まず、外部要因がクリアになり、
安倍政権の決意と努力が素直に反映されれば、
近未来の「日本市場」はそう暗くないであろうことは、
6月の一連の「暗雲」が破裂する以前に、
何度も申し上げてきた通りです。
ただ、今は小康状態になっている外部要因が、
いつ、なんどき、次の暴風雨になるかわからず、
安心して買うにはリスクがあることは変わりありません。
また、前号メルマガで詳しく分析したように、
安倍政権が例の「禁じ手」に手をつければ、
想像を超える花火がぶち上がるかもしれませんが、
その後、背筋が寒くなる未来が来る可能性も高い。
ここから先、売りにせよ、買うにせよ、
このような「不確定要因」が存在し、
ひとたび、それらの「不確定要因」が破裂すれば、
上にも、下にも、どちらにも振り切れるほどの、
とても大きなエネルギーが放出され得ることを、
一応、頭に入れておいたほうが賢明かと思います。
さて。
前号メルマガでは参院選の結果について、
誰でも入手できる超基本的な数値を確認した上で、
誰でも導き出せる分析結果(総括)をお示ししました。
そうです。
メディアが囃し立ているように、
「与党大勝」と浮かれていい内容ではありません。
むしろ、安倍総理とその周辺が、
並々ならぬ決意と危機感を持ち、
投開票の翌日から果断に「玉」を打ち出し、
市場への関与を強めた理由が、
おわかりいただけたと思います。
冷静にみて、安倍政権が本懐を遂げようとしても、
あと2年しか時間がないと考えるのが自然です。
そしてその2年間に見事、本懐を遂げるために、
「安倍総理なら、なんでもするのではないか」と、
永田町や霞が関が「警戒」し、
市場が「期待」する理由も、
あの分析結果をみておわかりいただけたと思います。
お芝居の展開スピードは速まり、
いよいよクライマックスが近づいています。
残り時間がはっきりし、安倍政権もアベノミクスも、
いよいよ「最終局面」に入りつつあるのでしょう。
やはり、この7月もまた、
想像を超えたドラマのさなかにいると考えて良さそうです。
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