日経平均は月曜日に16000円前後まで一挙に戻して後、

一進一退の状況を続けています。

表現を変えると、いったん「底」が割れたところから「底」まで戻り、

「底」付近にベタッと張り付いている、といったところでしょうか。

その意味ではまだ、「あや戻し」と言えるほども戻っておらず、

次の転機、次の材料を待っているような状況です。

一応、欧州不安が小康状態になっていますし、

原油安は産油国の協議に光明が出てきました。

当面、日経平均を売り込む新しい材料もありませんので、

もう少しくらい戻すのが当然だとは思いますが、

年初来、世界各地で台頭した不安要因はまだ、

何ひとつとして根本解決されたわけではありません。

次の転機、次の材料がネガティブなものであれば、

やはり、また「底」が割れ、

今度こそ、「水準」も明確に「下スライド」する恐れがあります。

それを防ぐために、今、各国当局は水面下の手当てに必死です。

日銀の導入したマイナス金利は、市場の厳しい洗礼を浴びましたが、

時間がたってみれば「神の一手」となる可能性はまだ残っています。

日本政府・日銀を含む各国の努力によって危機をしのぐことができるか、

それらの努力が期待外れだったり、また、その前に危機が破裂したりして、

ふたたび、「底」が割れ、「下スライド」する事態が生じるか。

次号メルマガ(第96号:2月21日発行)では、

いつ、どのあたりで、どんな転機が来る可能性があるかを考察し、

いくつかのシナリオを考えてみたいと思います。

今月末から3月初旬にかけては、

次のヤマ場になりそうな日程が詰まっていますので、

それらをもとにエントリー戦略を考えておきたいと思う次第です。

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