クジラはどこに消えた?
(所用につき、この時間に短めに)
昨日の日経平均は大幅続落。
人民元切り下げショックが地球を一周回ってまた東京を襲いました。
中国市場の深刻な混乱ぶりが報じられています。
どうみても当局の狙いの逆に行っていますから、
これがチャイナ・ショックの「第2波」かもしれません。
さて、習近平政権は次にどんな手を打ってくるか。
ただ、それより何より、私が「おや?」と思ったのは日本です。
先月までなら、ギリシャが壊れようと、中国が崩れようと、
東京が単独で世界同時崩壊を食い止め、切り返していました。
無論、東京にいる「買い本尊」が「5頭のクジラ」を使って、
潤沢にマネーを供給するからなのですが、
ともかく東京だけは下がっても必ず買いが入るという安心感が、
世界経済の同時崩壊を防いできたという経緯があります。
ところが、一昨日の暴落劇は「ターゲット達成」後に戻したものの、
昨日の下落は最初から最後まで反発らしい反発の様子がありませんでした。
さて、クジラはどこに消えたのでしょう?
好意的に考えれば、中国市場の動向をよく見極めているのかもしれません。
あるいは政権にとって株価のピークは秋頃に来るのが最適ですから、
PKO資金をムダ打ちしないようセーブしている可能性もあります。
ただ、はっきりしているのは、「公的資金」が買いを入れなければ、
日本市場とて崩落していく恐れがあるということです。
5頭のクジラがいつまで活動を続けるのか誰にもわかりませんし、
いつ、突然、活動停止するかも誰にもわかりません。
なにしろ、「クジラ使い」である官邸そのものが、
来月どうなっているかわからないのです。
もし、安倍政権の先が見えて、クジラが引退すればどうなるか?
日経平均もいったん底が抜けたようにはなるでしょうが、
「アベノミクスの遺産」もありますので、ある程度のところでまた、
レンジ相場を形成するようになると思います。
せっかく、お盆休みを返上してメルマガを書くわけですから、
次号メルマガ(第69号:8月16日発行)では、
今後、考えられるシナリオから、「日経平均はどうスライドするか」を、
分析、考察してみたいと思います。
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