「終戦70周年」は「騒ぎ」のなかで。
昨日の日経平均は大反発。
特に後場からの「先物主導」の上げが激しかったです。
別に中国経済の危機は解決したわけでも遠のいたわけでもなく、
誰かが何かを目的に株式市場全体を操作しているのでなければ、
昨日のような買いは起こり得ないと思いますが、
国民はそういうことに無関心ですので、
夏休みを返上して出現した「クジラ」が大暴れです。
今はまだ、上げ上げ相場で利益が出ているようですが、
流れが完全に反転すれば得たぶんの数倍の損失につながりかねず、
そのツケをいつか払うことになるものと思われます。
もし、年金やゆうちょが大きく毀損したのを国民が認識する日がくれば、
それはもう「手遅れ」であり、いかなる手段でも取り返せませんが、
そういう事態に立ち至るまでたぶん世論は真剣には騒がないでしょう。
賢い投資家は、そんな「先の先」を見据えて、もう動いていますが…。
ともあれ、クジラが押し返してくれたおかげで、
日経平均はふたたび最高値を狙える位置につけました。
お盆明けにはまた、株価について景気のいい見出しを見そうです。
詳しい来週の相場展望についてはメルマガ(第69号:8月16日発行)で。
それにしても、ちょっと前まで、8月のお盆は「ネタ枯れ」の時期。
特に政治ネタは完全に影を潜めて報道されなくなるため、
皆、ご先祖をしのび、静かにお盆を送るのが通例でした。
また、お盆が終戦記念日にあたることもあって、
日本国民は静かに黙とうし、慰霊と平和への祈りに徹したものです。
ところが、戦後70周年の今年は、国会は安保法制審議の真っ最中。
海外に再び「派兵」するかどうか国をあげての大騒動となっており、
そこに、「談話」をどうするかで周辺国まで含めて政治問題化しています。
静かに、慰霊の祈りができないのは悲しいことですが、
「戦後が終わり、戦前が始まる」かもしれないと思えばこそ、
議論が白熱し、深刻化するのも当然ではありましょう。
さて。騒がしいなかで迎える戦後70周年。
安倍総理は故郷山口で、原稿に最後の筆を入れたようです。
どんな「談話」が出されるのでしょうか。
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