政治的争点としてのバイデノミクスと「イエレン砲」。
コロナバブルが続いています。
昨日の日経平均は大幅上昇をして、
終値で30年半ぶりの高値を記録。
米国の「イエレン砲」の威力と、
バイデン政権発足の「ご祝儀」で、
バブルが再加速していますが、
日本の感染状況にやや希望がみえ、
菅総理も答弁姿勢をやや修正して、
昨日は比較的、平穏であったため、
日経平均も安心して伸びています。
もっとも、昨夜の海外市場では、
発足したばかりのバイデン政権が、
早くも議会対策で難航を強いられ、
決定済みの追加経済対策の先行きに、
やや不透明感が漂ったことが、
少し嫌気されてしまっています。
就任直後に強い抵抗にあうのなら、
異例ともいえる事態になりますが、
野党だけでなく与党の中からも、
バイデン政権への不満が燻り、
いずれ破裂する恐れがあることは、
前号メルマガ（第353号：1月24日）で、
詳しく点検しているところです。
「イエレン砲」によるバイデノミクスは、
経済的な威力や副作用・後遺症だけでなく、
政治的な争点としての側面があることを、
一応、留意しておく必要がありましょう。
日本でも予算委員会が始まったばかりで、
3次補正、特措法改正、本予算という、
菅政権の命運をかけた予算案・法案が、
長時間にわたって審議される一方で、
前政権下からの不祥事についても、
これから追及が本格化していきます。
「苦境」がバブルを増幅させるという、
パラドキシカルな状況が続きますが、
ある瞬間から反転していく可能性も、
決して否定できないということも、
前号メルマガ等で指摘していますので、
そのつもりで情勢を見極めたい局面です。
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