バイデン政権と米国議会と株高圧力の今後。
昨日の日経平均は反落。
最高値を更新したその直後に、
利確の売りに押されるのは、
いつものこととはいえますが、
少し気になるのは昨日の下落が、
米国の政治状況の不透明さや、
一部企業のワクチン開発断念が、
そのきっかけとなったことです。
バイデン政権がしばらくは自由に、
経済政策を実施できる見込みから、
バブルの状況が続いてはいますが、
そうでもないというのであれば、
「バブルの燃料」は途切れます。
また、コロナ禍の拡大が止まらない中、
世界的にもワクチンの確保と接種に、
大幅な困難が生じるということは、
実体経済にも良い話ではありません。
無論、実体経済がいくら悪くても、
公的資金の流入が期待される限り、
バブルは続く可能性はありますが、
そうしたことが可能な政治状況が、
いつまで続くのかという点だけは、
常に考えておくべきと思われます。
もっとも米国の経済対策については、
バイデン大統領側と議会との交渉が、
これから本格化するという事情もあり、
必ずしも悲観一色ではありませんので、
株高圧力は持続する可能性がありますが、
日米ともに政治日程がやや前倒しで、
動き始める恐れが出てきていることは、
一応、考慮に入れておきたいところです。
いずれにせよこれらの政治的な動きが、
今後の相場に大きく影響しそうですので、
次号メルマガ（第354号：1月31日）で、
詳しい最新情報を織り込んだ上で、
今後の相場展望を分析する予定です。
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