「新体制」の世界で「勝ち組」に回れ。
（午前0時の更新です）
昨日の日経平均は大幅に続伸して、
なんとか19000円台を回復しました。
やはり、為替に振り回される展開です。
昨日、円安傾向に振れたのは、
追加利上げに言及した「イエレン効果」が主ですが、
米国が追加利上げや国境税など実施するのであれば、
理論上、円安ドル高の圧力がかかるはずではあります。
にもかかわらず、数日前のように突然、円高になるのは、
トランプ氏や欧州首脳の発言で市場に不安が広がり、
突如、「乱気流」が発生するからともいえます。
そもそも、ドル高になるような政策を示しておいて、
「ドルは高すぎる」と言うなど矛盾した話ですが、
その支離滅裂さそのものが市場の攪乱要因であり、
これに乗じる短期筋が「乱気流」に拍車をかけます。
そうした「乱気流」はいつどんなふうに起きるか、
全く予測が困難であるのが厄介なところです。
ということで明日、就任式を迎えるトランプ氏ですが、
いったい何を言い出すかは皆目わかりません。
これまで言ってきた通りの「玉」を出すならば、
少なくとも米国市場を上昇させると「期待」されますが、
その踏み込み方や表現ぶりによっては、
世界のどこかの市場に無用な「不安」をかき立ててしまい、
市場に大きな「乱気流」をもたらしかねない怖さがあります。
次号メルマガ（第144号：1月22日）でも述べますが、
日経平均はまだ上値も下値もその余地がたっぷりありますから、
早い段階で間違ったポジションを取ってしまうと、
大きくやられる恐れがありますので注意が必要でしょう。
トランプ氏は勝利確定直後の「殊勝」な言動は影を潜めており、
やはり一筋縄ではいかないリーダーになると見ておいたほうが、
万事、安全のような気がします。
さて。
世界が固唾をのんで見つめるトランプ新政権が発足し、
明日から「新体制」の世界が動き出します。
日本が「勝ち組」に回るのか、「負け組」になるかは、
そう遠からず判明すると思われますので、
私なりの今後の見立てについて、
次号メルマガ（第144号：1月22日）で分析します。
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