(午前0時の更新です)

昨日の日経平均は少し反発。

トランプ氏の「ドル安誘導」発言を受けて、

為替が一時1ドル112円台に突入し、

日経平均も瞬間的に安値18650.33円を記録しましたが、

18700円台あたりから底堅く切り返してきました。

ちょうどこのあたりというのは、

前号メルマガ(第143号:1月15日)でも触れた、

「●●●●●ライン」にあたります。

本来、「トランプ・ラリー」への「期待」さえなければ、

このラインを超えての上昇はないと思われる位置ですから、

トランプ政権が悪い方の「玉」を出してきたことで、

このあたりまで下がって様子を見るのは、

市場の心理としてはわからなくもありません。

1月20日に就任を控えたトランプ政権に対しては、

まだ、市場参加者の「期待」が否定されたわけでなく、

ことに日本が標的になるのかどうかもまだ未知数ですから、

そう無茶苦茶に売り込むのもまたリスクがあります。

ともあれ、そうした株価位置に達したところで、

市場は明日のトランプ新政権発足を待っています。

日本は明日から通常国会のスタート。

20日の金曜日は衆参両院で政府4演説。

明けて23、24日が衆院の代表質問、

続けて24、25日に参院の代表質問が行われ、

久々にあまり「目玉」のない国会がスタートします。

永田町にはまだ「冒頭解散」への警戒がありますが、

対米関係などを考慮するとここで政治的空白を作るのは、

あまり賢明な選択とはいえないのは間違いありません。

米国に「自国第一」を掲げる政権が誕生し、英国はEUを離脱。

一方、中国の主席がスイスで「保護主義反対」を叫ぶという、

まるでマンガみたいなことが目の前で起きていますが、

世界は「新体制」に移行しつつあります。

今回の体制転換は勝ち負けがはっきり出そうですから、

日本が「勝ち組」の側にとどまるかどうかで、

国家の命運が定まるとすら言ってよい局面です。

「歴史は繰り返す」といいますが、

世界史は度々、体制や秩序が転換することで、

右に左に揺さぶられながら進展してきたものです。

だとすると「次の10年」がどんな時代になるか、

私としてはとても不安になってはしまいますが、

こうした時代を上手に乗り越えた人のみが、

大きな資産を築き、次世代に継承できるものです。

これからいったい何が起きるのか。

そういえば、私が何年か前に聞いたある高名な知識人の、

予言めいた話が現実味を増してきていますので、

次号メルマガ(第144号:1月22日)で書きます。

私の超長期計画はこうしたことも考慮していることは、

言うまでもない話ではあります。

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