岸田政権はどんな「玉」を出せるのか。
昨日の日経平均は続落。
下げ幅は大きくはないものの、
後味の悪い大引けとなりました。
米国が「政府閉鎖」を回避し、
いったんは買い戻されたものの、
上昇分をすっかり打ち消して、
またマイナス圏に沈んでいます。
議会合意が成立したとはいえ、
「つなぎ」の予算でしかなく、
むしろ強い火種が残りましたし、
インフレ率が収まらなければ、
「引き締め」政策が継続されて、
長期金利も上昇気味に推移します。
海外情勢の先行きを考えるにつけ、
積極的に買いづらい雰囲気なのは、
前号メルマガ(第493号:10月1日)で、
詳しく点検しているところです。
無論、岸田政権としてはこの状況を、
百も承知であるのは確かであり、
経済対策の「玉」の威力によって、
株価がどこまで戻すのかの点が、
「解散」を含む政権の戦略に、
密接に関連しているところです。
その上で与党内、霞が関内で、
どんな「玉」を打ち出すのか、
激しいバトルになっているのも、
前号メルマガで触れましたが、
政権中枢からは株高方向へと、
誘導したい意図が透けてみえる、
積極的な発言も散見されており、
これらが実現するかどうかで、
株価は大きく左右されそうです。
日経平均の下げ止まりには、
これら政治的、政策的な要因も、
極めて重要な要素になるため、
引き続き内外の情勢推移について、
気を引き締めて臨みたい局面です。
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