「円安」よりも恐ろしい脅威とは。
昨日の日経平均は大幅に反落。
一時、800円超の下落を演じて、
2万8千円の大台を割りました。
先週からの買い戻しによって、
戻りを試していたところでしたが、
やはり米消費者物価指数の発表が、
上昇の流れを一変させてしまったのは、
前号メルマガ（第438号：9月11日）で、
予め指摘したシナリオだといえます。
米国の大幅な「利上げ」を見込み、
為替がまた急激に動き始めたため、
日本政府と日銀は苦渋の選択として、
「為替介入」に言及するようになり、
ひとまず「口先介入」を繰り返して、
「円安」の抑制に必死の状況です。
もっとも、「円安」の根幹にある、
日米の金利差拡大を是正することは、
現状では困難であるとされるため、
金利の問題は蓋をされていますが、
為替の抑制が課題となるにつれて、
いずれまた焦点化する恐れはあり、
それはおそらく「円安」よりも、
もっと深刻な脅威として台頭し、
日本経済を揺さぶる恐れもあります。
次号メルマガ（第439号：9月18日）では、
内外の「物価上昇」の帰結として、
誘発されかねない大きな脅威を、
あらためて点検してみることで、
この秋以降の経済と相場について、
分析と対処策を考察する予定です。
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