景気後退下の「引き締め」と日本の選択。
先週の日経平均は続伸をして、
2万8千円ラインを回復しましたが、
週末になって失速、反落しました。
物価上昇のピークアウトが近く、
金融政策の「引き締め」方針も、
マイルドになっていくとの観測が、
実際の数値はむしろ逆になっており、
米欧英らが足並みを揃える格好での、
「引き締め」が継続されそうです。
世界的な景気後退が懸念されるなか、
「引き締め」が加速していくことが、
どのような結果をもたらすのかなどを、
前号メルマガ(第425号:6月12日)で、
詳しく分析しているところですが、
金融政策を動かせない日本経済は、
容易ならざる状況に陥りかねないため、
やはり強く注意する必要があります。
無論、岸田政権とて座視しておらず、
幾多の「玉」を出してきています。
今週で通常国会が閉会をして、
来週から参院選に突入しますが、
政界はもう選挙「後」を見据えて、
様々な動きが始まっていることも、
前号メルマガでお伝えした通りです。
ウクライナにおける戦争の方も、
激しい攻防がまだまだ続いており、
容易に収束する兆しはありません。
景気後退と物価上昇のせめぎ合いで、
世界と日本の経済がどうなるのか。
今年後半以降の大きな不安に対して、
効果的な対処策が出せるかどうか。
とりわけ日本政府・日銀について、
何をどう選択していくつもりかを、
引き続き注目したい局面であります。
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