米国の金融・財政当局と「7月相場」のドラマ。
先週の日経平均は暴落の後、回復。
米国の「利上げ前倒し」の観測で、
パニック的に売りが広がったものの、
パウエルFRB議長が議会で否定し、
徹底的な「ハト派」姿勢を示して、
市場参加者の不安払拭につとめ、
下げた分を戻すこととなりました。
また、バイデン政権による交渉で、
巨額のインフラ投資計画について、
上院の超党派グループが「合意」し、
経済対策が大きな混乱を伴わずに、
議会で成立する可能性が高まり、
これも株価を押し上げています。
米国の金融・財政当局による、
強い意志を伴った一連の努力で、
株高局面が維持されているのは、
歴史的ともいえる現象といえます。
無論、まだまだ不安点は残されており、
このまま米国の金融・財政政策が、
すんなり推進されるのかどうかの点で、
いくつも疑問と懸念の声があることは、
前号メルマガ(第375号:6月27日)で、
詳しくお伝えしているところであり、
そうした懸念が再び表面化すれば、
また要注意になりかねないことは、
一応、留意しておきたいものです。
今週から7月相場が始まりますが、
7月は7月で重要日程が続いていきます。
6月の相当ドラマチックでしたが、
7月も大きな動きがあり得るため、
振り回されることのないように、
気を引き締めて臨みたいところです。
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