「オクトーバーサプライズ」はあるか。
昨日の日経平均は続落。
特に新しい材料がない状況で、
前夜の米国株に「連れ安」して、
前日に切り返して上昇した分が、
値を消してしまっています。
もっとも、下げたとはいっても、
2万3千円ラインはキープしており、
ここを割って崩落する雰囲気は、
昨日時点でもまだありませんでした。
昨夜は米国株も若干、上昇に転じ、
相場心理の悪化に歯止めがかかっており、
菅政権が打ち出す経済政策の「玉」が、
市場参加者の期待を維持しています。
突発的な事象が発生しない限りは、
2万3千円ラインを維持したまま、
週をまたぐことになりそうです。
もっとも。
新政権の出す「玉」への期待で、
日経平均の崩落は防がれていますが、
さりとて再び上値から上値へと、
買い上がっていく雰囲気もありません。
菅総理が電撃的な勝負を避けて、
当面は「仕事師」に専念したのは、
海外情勢や新型コロナの感染状況など、
読みづらいファクターが多いからです。
とりわけ、米国の大統領選の直前に、
何か状況を大きく変える事態があり、
相場環境がガラリと変わってしまうという、
いわゆる「オクトーバーサプライス」に、
日本政府は警戒と注意をしていますし、
相場全体もこれを気にしているようです。
米国大統領選の状況は目まぐるしく、
非常に驚くべき大きな材料がいくつも、
日替わりで出来している状況であり、
すでに「オクトーバーサプライズ」の火種が、
炎上し始めているという指摘もあります。
単純に米国一国の政治の問題ではなく、
日本を含む世界の政治・経済の全てに、
激甚な影響を与えるような材料が、
不意に出てくる恐れがあることは、
投資家も考えておく必要がありましょう。
次号メルマガ（第336号：9月27日）で、
最新情報とともに分析する予定です。
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