再びの「高値トライ」の可能性と、外的な「高値波乱」の要因。
先週の日経平均はいったん調整。
香港情勢への米国の関与をめぐり、
米中関係が緊迫したこともあって、
最高値から800円ほど下落しました。
しかし、米中双方とも香港情勢と、
「貿易協議」を切り離す意向を示し、
「米中協議」の継続を明言したことで、
日経平均も株価位置を戻しています。
依然として「高値圏の攻防」が続き、
「例の水準」にぴたりと張り付きつつ、
「高値トライ」に含みをみせていますが、
株価自体はずり下がってきており、
日経平均を支える非常に基礎的な部分で、
まだまだ異変が続いているということも、
前号メルマガ（第292号：11月24日）で、
その影響とともに詳しく分析しました。
高値波乱の要因は外的にも燻っています。
米中両国は協議を続行するとはいえ、
前号メルマガで指摘した重大な事情で、
完全な融和は非常に困難だと思われ、
12月にはまた新たな局面がやってきます。
日本の安倍政権は少なくとも今国会で、
「逃げ切り」を図ることはできそうですが、
一連の問題は長く尾を引きそうでもあり、
年末年始の政局シナリオがどうなるか、
ちょっと予断を許さない状況です。
こんな中で来月は英国も総選挙で、
EU離脱に方向性が出てきそうですが、
市場にとってどんなインパクトがあるか、
これからまた検証が必要という状況です。
こういう状況で11月の最終週を迎えて、
「12月相場」の準備をすることになります。
株価位置による強い制約があるなか、
相場環境がどちらに転ぶかによって、
上に行くか下に行くかが決まり、
これによって投資戦略も決まりますので、
引き続き情勢推移に注意を払う必要があります。
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