(午前0時半の更新です)

昨日の日経平均は小さく反発。

米国株の下落を受ける形で、

寄付から安く始まりましたが、

下げが加速する展開は避けられ、

引けにかけて押し戻されました。

特に上昇機運を感じるわけでなく、

ほとんど方向感が出ないという、

「様子見」的な動きにみえますが、

19000円台の後半にまで押し上げて、

「2万円トライ」を狙える位置で、

週末を迎えるのは良いことです。

感染の拡大は続いているものの、

各国とも史上最大級の「経済対策」で、

「最初の衝撃」をかわしています。

また「ロックダウン」を緩和して、

経済活動の再開を模索する動きも、

徐々に広がってきているところです。

もっとも。

強い上昇機運の根拠もありません。

前号メルマガ(第315号:5月3日)で、

それぞれの事情を詳しく点検した通り、

問題は「先送り」されたに過ぎず、

根本解決の糸口はまだみえません。

ウイルスとの戦いは長期化して、

各国から体力を奪っていきますが、

この過酷な「長期戦」を続けるうち、

燻り続ける複数の火種のどれかが、

いつ大破裂するかは予断を許さず、

警戒を緩めるには時期尚早とされます。

日本一国の状況をみても明らかです。

全国民の努力がなんとか実って、

今月中に緊急事態宣言が解除され、

「新しい常態(ニューノーマル)」に、

日本経済が移行できたとしても、

本当にそれがバラ色の状況かどうかは、

よく考えておく必要があるでしょう。

また、全国的に宣言が解除された後、

日本政府がどんな「玉」を出して、

景気浮揚を図ることができるかも、

その後の相場の推移に影響します。

「資金繰り倒産」は防げても、

実体経済の回復がかなり遅れて、

先々の営業見通しが暗いなかで、

公的な性格を帯びた「融資」が、

どこまで効果的かということは、

多くの方が指摘しておられます。

感染の「第2波」も警戒されますが、

「コロナ禍」の主要部分はまだまだ、

これからその全容をあらわして、

相場に影響する恐れはありますので、

次号メルマガ(第316号:5月10日)では、

そのあたりを中心に分析を深めて、

最適な戦略を考察したいと思います。

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