「期待」の後退と「底抜け」シナリオについて。
(午前0時半の更新です)
昨日の日経平均は大幅反落。
一昨日の暴落後の反転と反発は、
政府の「玉」への期待が出たことが、
大きなきっかけのひとつでしたが、
肝心の日米の経済対策への期待が、
やや後退してしまっているために、
日経平均はまた下落に転じました。
トランプ大統領の言う「減税」が、
具体的にどんな内容になるのか、
政権内でも全く固まっておらず、
議会が示す後ろ向きの反応に加えて、
大統領の「本気度」がどの程度かも、
やや懐疑的な見方が広がっています。
また、日本では次に出る「経済対策」に、
一昨日に麻生財相が含みを持たせた、
「減税」がちっとも出てこないことで、
高まりかけた期待が後退しています。
さらに、国会での法務大臣の発言が、
思わぬ大波乱を引き起こしつつもあり、
政権側がこの問題の処理を誤れば、
新型インフル特措法の後の政権運営に、
一気に黄信号が灯る恐れも浮上しています。
新型コロナ禍がパンデミック化して、
全世界に「経済災害」が及ぶなかで、
各国政府が有効な「玉」を出せないなら、
市場の見通しは厳しくなっていきます。
本当に各国は「玉」を出せる状況かどうか、
次号メルマガ(第308号:3月15日)で、
また詳細に点検する予定です。
株価の下落が止まらないのであれば、
日米などの政権の足元が揺らいで、
政情不安になる懸念もありますが、
それはまた相場を不安定にさせて、
下落をさらに増幅させかねません。
「水準」は「下スライド」しつつあり、
このまま「底抜け」するようなら、
この先、何が起こり得るかという点も、
そろそろ「頭の体操」をしておいて、
おかしくはない頃かと思いますので、
次号メルマガではそうしたことも、
あわせて分析を進める予定です。
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