新型コロナ対策の「政治責任」と日経平均の今後。
昨日の日経平均は反落。
前夜の米国株の上昇を受けて、
日経平均も続伸するかと思いきや、
武漢で発生した新型肺炎に関して、
中国政府が発表した死者等の数値が、
突如としてまた急に増加したことが、
市場にも少なからず水を差しました。
実際の感染者や死亡者の数は、
発表よりだいぶ多いのではという疑いは、
もとから根強くあったところですが、
昨日になって急に数値を増やしたのは、
背景にどんな意図や事情があったのか、
そのあたりを見極めたいところです。
相場が大崩れする雰囲気はまだなく、
先々の「期待」は残っているとはいえ、
中国で疫病とその余波が終息するには、
まだまだ時間がかかりそうです。
また、昨日は夕方になって、
日本国内での感染の拡大と、
国内初の死亡事例が判明して、
日本国民に大きな衝撃を与えました。
「日本国内で死者は出ない」と、
多くの医療関係者は豪語していたものの、
日本政府の対策とは全くの別ルートで、
国内での2次、3次感染が続いた挙句、
死亡「後」に感染が確認されたのは、
単なる「不運」で済む話ともいえず、
「政治責任」を惹起しかねません。
いずれにせよ混乱はまだまだ続き、
政治、経済への余波も警戒されます。
前号メルマガ(第302号:2月9日)で、
具体的に検証した内容を踏まえれば、
日経平均が上値をとっていくには、
条件が整ったとはいえない状況です。
政権は一連の疫病対策によって、
ある程度の「追い風」を受けた形で、
予算をスムーズに成立させそうで、
これ自体は日経平均にとっても、
「追い風」といえる材料でしたが、
そこから先の政権運営はどうなるかで、
良い方のシナリオが成就するかどうか、
最終的に決まっていくことになります。
次号メルマガ(第304号:2月16日)では、
新たに惹起されそうな議論も含めて、
今後の展望を分析する予定です。
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