疫病が日本の政界と市場にもたらしたもの。
昨日の日経平均は反発。
武漢で発生した新型肺炎は、
今なお予断を許さない状況ですが、
感染速度が落ち始めているようで、
「封じ込め」が機能し始めたことが、
市場にとっても朗報となっています。
もっとも、病気そのものの脅威が、
やがて下火になっていくとしても、
「封じ込め」に伴う「経済災害」や、
拡散がもたらす「政治リスク」が、
まだ「ブラックスワン」の要因として、
燻り続けているところではありますが、
米中主導の「官製相場」の効果はあり、
株価に一定の上昇圧力がかかることは、
前号メルマガ（第303号：2月9日）でも、
そのインパクトを分析したところです。
疫病にともなう様々な課題や問題が、
なんとかクリアできるようならば、
当面の相場環境がどうなるかを、
投資家も意識し始めているようです。
日本の国内政局のシナリオも、
ガラリとその様相を変えていることは、
前号メルマガで述べたところですが、
衆院の予算委は連日、紛糾しつつ、
日程はどんどんと消化されています。
かなり重大な懸念の残る問題も、
メディアがほぼスルーの状態で、
政権支持率には響きませんし、
新型肺炎の思わぬ余波によって、
この春に予想された最大の懸案が、
自動的に「先送り」となる可能性も、
俄かに浮上してきているようです。
こうしたことをまた詳細に織り込み、
春以降の市場の展望とシナリオを、
次号メルマガ（第304号：2月16日）で、
また詳しく分析していく予定です。
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