中国政府の「努力」と今後の懸念点。
昨日の日経平均は大幅反落。
先週末の米国市場の下落を、
そのまま引き継ぐ形で、
一時2万2700円台まで下げました。
武漢で発生した新型肺炎を、
封じ込めるための試みが、
中国と世界の経済全体を、
大きく収縮させかねないという、
実体経済に及ぼす「経済災害」を、
市場が織り込む動きとなっています。
もっとも、事態を重視する中国政府が、
巨額の財政出動や減税などの措置で、
景気と経済の下振れリスクに、
対抗していくとの観測も広がっており、
上海市場にやや下げ止まりの傾向が、
昨日の時点でみられています。
各国の研究者の迅速な成果により、
肺炎の治療薬の投入が近いなど、
期待を持たせる情報も伝わって、
日本市場でも下落を好機とみて、
押し目を拾う動きが散見されており、
日経平均は2万3千円付近まで、
押し戻されることになってもいます。
パニックだけが拡大していくという、
絶望的な流れは回避されているといえ、
それ自体はひと安心の材料といえます。
肺炎が原因で下げてきたならば、
肺炎が終息すれば戻すはずとして、
「買い場」を探る動きが出るのは、
一定の合理性がある判断といえます。
ただ、だからといって市場の空気が、
リスクオンに戻っていくほどの、
良い材料が出たというわけではなく、
武漢肺炎の完全な終息が見通せたり、
実体経済の悪影響が払拭されたりと、
そうした段階にはまだ至っていません。
前号メルマガ(第302号:2月2日)では、
武漢肺炎による「経済災害」に加えて、
遠からず「政治リスク」が浮上して、
市場を動揺させる懸念を指摘しましたが、
中国政府は人民からの強い不満を感じて、
これを和らげるための措置に必死です。
習政権のこうした「努力」が失敗したり、
外から「干渉」する動きが出れば、
市場にはまた新たな局面に入るため、
今後とも推移を見守る必要はあります。
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