日米の「議会の動き」と日経平均の展望。
昨日の日経平均は続落。
米国上院が「香港人権・民主主義法」を、
全会一致で可決したことによって、
「米中協議」の先行き見通しから、
楽観論がだいぶ後退してしまいました。
「第一段階」の「部分合意」が、
成立する見通しが減少するだけでも、
株価にはマイナスに働くというのに、
むしろ米中双方の対立が激しくなり、
関税のさらなる引き上げ等がなされるなら、
再びの「高値トライ」は望めないばかりか、
今月初めからの上昇が巻き返すことが、
極めて強く警戒されてくるのは当然です。
前号メルマガ（第291号：11月17日）等で、
「例の水準」について分析していますが、
ここをぶち抜く材料が出てくるという、
可能性が減少しつつあるという状況を、
昨日の値動きは反映しているといえます。
また、日本の国会も緊迫しています。
前号メルマガでも詳しく述べたように、
この臨時国会で野党に手詰まり感があり、
政権の「逃げ切り」は可能という見方が、
与野党双方に存在しているようですが、
それはあくまでこの臨時国会のことです。
昨日は衆院で総理側の答弁修正が相次ぎ、
今日の参院でまた激しく追及されそうですが、
「火消し」はそう容易とは思われず、
今後の政局の見通しを大きく変えています。
これまた日経平均の今後のシナリオに、
大きく影響してくると思われますので、
次号メルマガ（第292号：11月24日）で、
日米双方の議会の動きを織り込んで、
政局的な観点からも詳しく分析する予定です。
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