「リバウンド」と東京五輪「後」への思惑と相場の展望。
昨日の日経平均は大きく反発。
先週末に売り込まれていた分が、
やや「売られ過ぎ」とみられたようで、
週明けの昨日は寄り付きの時点から、
「買い戻し」が主導した結果として、
勢い良くリバウンドしています。
もっともリバウンドというのは、
大きく株価が下げた後には、
必ずといっていいほど発生する、
相場の自律的な現象でもあり、
先行きの見通しが良くなって、
今後も上昇が続くということを、
特に保証するものではありません。
実際、昨夜の米国株式市場は、
議会で「インフラ投資」が前進し、
それなりに上昇要因はあったのに、
冴えない展開になっていますが、
今後の政治情勢の不透明さや、
新型コロナの変異株の拡大など、
8月に燻る不安要素が多いことは、
前号メルマガ(第380号:8月1日)で、
詳しく指摘してきた通りであり、
これらの懸念が払拭されていくか、
新たな好材料が出てこない限り、
力強く上値から上値へと追いかけ、
青天井で上昇していく展開は、
ちょっと考えづらいところです。
日本市場はまた特有の事情で、
不安要因に押されやすい状況で、
東京五輪の余韻が冷めた「後」を、
政界も市場も見据え始めています。
8月相場は次に何が起きるのかを、
今後も冷静に予測し、判断しつつ、
適宜適切に動く備えが不可欠です。
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