「トランプ砲」の炸裂と「8月のカレンダー」。
8月相場はいきなり波乱の展開となり、
日経平均にも「下ブレ」が懸念されます。
一応、昨日の日経平均は小反発しています。
FOMC後の値動きが大いに注目されましたが、
FRBによる「タカ派的な利下げ」が嫌気され、
米国株が下げたのに「連れ安」したものの、
その後は「円安」を材料に切り返しました。
0.25%という米国の「利下げ」幅が「想定内」で、
強く「円高」を促進する材料にならない上に、
日銀が機動的に対処することへの「期待」もあり、
「円安・日本株高」の圧力も発生したためです。
公的資金による買い支えへの「期待」も存在し、
後場では前日の終値付近まで押し返し、
膠着状態まで持ち込むことに成功しています。
ここまではFOMCによる波乱を警戒し、
日本政府・日銀が準備していた努力が、
かなりの程度、機能したといえるでしょう。
しかしながら。
これら為替と株価を維持する努力を、
昨夜の「トランプ砲」が吹き飛ばしました。
G20後の「休戦」合意から掌を返して、
突如、巨大な対中追加関税の発動を発表し、
米国はじめ世界の市場に激震をもたらしました。
日経平均にとって非常に痛いのはこれが、
「リスク回避の円買い」を誘発したことです。
1ドル109円台まで戻しかけていた為替が、
1ドル106円台突入すら警戒されるレベルまで、
一気に「円高」に振り切れてしまっており、
その衝撃は計り知れないものがあります。
こういう事態が発生する気配が濃厚だからこそ、
前号メルマガなどでも「売り」の戦略しか、
考えられない状況であると申し上げたのですが、
その懸念が現実のものとなっています。
問題はどこまで「下ブレ」するかですが、
8月相場は「米中対決」の他にも材料満載で、
破裂する気配が濃厚なものがまだあります。
例年、お盆前後は商いが薄くなるところに、
大変な「黒雲」が立ち込めてという前提で、
日本政府・日銀の「玉」も考え合わせた上で、
今後の戦略を考える必要がありますので、
次号メルマガ(第276号:8月4日)のなかで、
8月のカレンダーをじっくりと睨みつつ、
今後のシナリオを分析したいと思います。
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