注目されたFOMCは0.25%の「利下げ」。

「利下げ」はいわば規定路線とされ、

史上最高値圏にある米国株の勢いを、

支えてきた要因となっていましたが、

すでに織り込まれてきた材料でもあります。

昨夜は「利下げ」が決定されたものの、

逆に米国株は下げる展開となっています。

「利下げ」幅が大きければ「円高」を招き、

日経平均にはダメージとなる恐れがある一方、

「利下げ」幅が小さければ「失望」を招き、

米国株が下げていくという懸念があると、

前号メルマガなどで指摘していましたが、

どうも後者の展開になっているようです。

加えて言えば0.25%という幅に加えて、

将来の「追加利下げ」の「期待」について、

鎮静化させる意図の発言もあったことが、

米国の株式市場には冷や水となりました。

無論、「円高」にブレーキがかかれば、

日経平均の安心材料とはなりますが、

米国市場への「連れ安」効果もあります。

米国市場の「失望」がどこまで続くか、

為替の戻りはどの程度かといったことが、

日経平均の株価位置を決めるでしょうし、

日本政府・日銀が米国の金融政策の転換に、

どのような「対処」をするかによっても、

日本株の上値・下値は影響されてきます。

折からの世界各地の「黒雲」の存在も、

日本を含む各国の金融政策に影響します。

次号メルマガ(第276号:8月4日)では、

再び「金融緩和頼み」となった新しい世界での、

日本政府・日銀の政策オプションなどを踏まえ、

あり得るシナリオを分析してみた上で、

今後の戦略などを考察してみる予定です。

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