「7月相場」は「情勢の急変」に注意。
昨日の日経平均は反落。
米国の欧州に対する関税問題などが、
新たな懸念材料として浮上しました。
米国及びロシア政府内の異常な動きで、
漠然とした地政学リスクも台頭しており、
再び、若干、「円高」気味に推移したことも、
昨日の反落の要因となったようです。
もっとも、昨夜の米国株は上昇に転じ、
NYダウは史上最高値を更新しました。
「円高」もそれほど進んでいないため、
G20を契機とした上昇の流れが、
まだストップしたわけではありません。
前号メルマガでもお伝えしたように、
純粋に株価位置だけみる限り、
このまま「情勢の急変」がなければ、
日経平均はもう少し上を目指しても、
不思議ではないと思われるところです。
それゆえにその「情勢の急変」の有無に、
世界中が関心を集中させています。
この夏の「黒雲」はまだまだ燻っており、
解決した難問はほとんどありません。
「米中対決」は「一時休戦」に過ぎず、
特に何かの問題が消えたわけではありません。
トランプ政権の中国への「譲歩」を受けて、
米国の国内政局に妙な動きがみられることは、
昨日のエントリーでも申し上げたところです。
欧州も相変わらず多事多難であり、
英国のEU離脱問題も燻っているところに、
EUやECBの人事についての思惑もあります。
中東ではイランの核開発をめぐってまた、
新たな局面を迎えつつあります。
そうしたなかで日本では今日から、
参院選が公示され激戦が展開されますが、
参院選「後」の政界模様をめぐって、
少し驚くような動きを耳にします。
大きな上昇から始まった「7月相場」ですが、
いつまでも上昇が継続する保証はなく、
実際、情勢は常に変化し続けていますので、
次号メルマガ(第272号:7月7日)のなかで、
最新の材料とともに夏の相場を展望します。
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