天皇陛下のご即位と令和の始まりを、

心よりお祝い申し上げます。

平成から令和への時代の切り替わりに、

史上初の10連休を挟んだ日本市場でしたが、

前号メルマガ(第263号:5月7日)で指摘した通り、

幸いにも海外で特段の悪材料が発生することはなく、

また、日本国内で創出される「期待」も加わって、

「日本売り」のようなことはありませんでした。

天皇陛下のご即位の前後に株式市場において、

不吉なことが起きなかったということは、

ひとえに喜ばしいことだといえます。

しかしながら。

令和時代の冒頭の相場環境というのは、

なかなか一筋縄に行きそうもないことも、

前号メルマガで詳しく指摘したところです。

米中、英欧を中心に海外情勢は流動的であり、

依然として黒雲が去ったわけではありません。

本日が令和相場の始動する日になりますが、

それを直撃するようにトランプ大統領が、

「米中対決」を激化させることを示唆し、

株高ムードに水を浴びせることとなっています。

昨夜の米国株は一時の大幅安から切り返し、

下げ幅を大きく縮めて引けていますので、

「米中協議」に関しては悲観論だけが、

市場を支配しているわけでもなさそうですが、

上昇して始まると思われた「令和相場」の初日に、

こうした不透明な要因がかぶさってくることは、

やはり先行きがそう簡単ではないことを、

よく物語っているものだといえます。

いずれにせよ、米中、英欧の枠組み、

また中東と東アジアの地政学リスクなど、

注視すべき案件は多いため注意を要します。

一方、日本株の再上昇への期待を創出する、

国内政局の先行き見通しに関しても、

連休明けから早速に動きが表面化します。

与党側は戦う準備を整えつつありますが、

まずは前号メルマガで指摘したように、

野党側がどう動き、結束するかによって、

安倍政権の選挙戦略は大きく変わり、

それは日経平均の未来にも直結します。

このように大きな希望が芽生えつつも、

内外に多数の黒雲あるいは火種を抱えて、

「令和相場」がスタートしますので、

今日以降も情報の収集・分析に万全を尽くし、

大きな流れを外さない注意したいところです。

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