英、米、日、それぞれの事情と日経平均株価。
4月第一週の日経平均は上昇し、
「分水嶺」である水準を超えました。
先月下旬からの世界情勢への「希望」に、
新元号「令和」へのご祝儀も加わり、
利確に押されつつ上値をとってきました。
ただし、それらの「希望」が本当に、
現実に形となるかどうかは、
今週の情勢推移を見るまでわかりません。
英国政府は「合意なき離脱」の回避に、
あらゆる策を講じつつあるところですが、
前号メルマガ（第259号：4月7日）で指摘した、
「メイ流交渉術」が吉と出るか凶と出るかは、
今週の欧州首脳会議までなんともいえません。
結果が「吉」と出るようであれば、
当面のところ「合意なき離脱」は回避され、
これまで下げたぶん巻き返しそうですが、
そうでない場合は「その後」も含めて、
大きな衝撃への備えが必要といえます。
また、「米中協議」に関するリーク報道も、
常に相反するトーンのものが流れており、
楽観も悲観も禁物の状況といえます。
また「米中会議」の行方はどうあれ、
日本はまた別の課題に直面することも、
前号メルマガで申し上げたところです。
また、昨日の統一地方選（前半）では、
総じて与党側は追い風に乗っていますが、
大阪などでは手痛い敗北を喫しており、
夏に向けての戦略に再考の要ありです。
野党の中では立憲民主党と国民民主党で、
クリアに明暗が分かれていることも、
今後の政局に大きく影響してくると思われます。
自民党の「党内」勢力図もこの選挙で、
無視できない変化が生じており、
それは「令和」決定以後に芽生えた「希望」や、
最近、国会に波及したあの論争など、
日本と安倍政権の方向性そのものに、
大きな影響が出ると思われますし、
それは日経平均の未来に直結しますので、
前号メルマガをよく振り返りつつ、
今後の相場展望を分析していきたいと思います。
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