日経平均、3月の「分水嶺」。
先週末の日経平均は反発。
印パ衝突などの「冷や水」によって、
少し下落したぶんをリカバリーして、
21600円台に乗せて引けました。
前号メルマガ(第254号:3月3日)では、
ここからしばらくチャートの上でも、
また実際の世界情勢という観点からも、
「分水嶺」というべきところになります。
「3月危機」の大きな火種とされる、
英国のEU離脱問題についても、
「米中協議」の行く末についても、
また米国のデフォルト問題なども、
危機の「先送り」が模索されています。
特に英欧、米中の協議がどうなるかは、
今月末のギリギリまで予断を許さず、
不意の情勢変化に注意は必要ですが、
指導者たちが「市場重視」の方向で、
「先送り」策を模索し続けているのは、
相場を下支えする安心材料といえます。
米朝首脳会談が「決裂」したことが、
「米中協議」にどう影響してくるか、
英欧双方が離脱日時の延期について、
どんなアクションをとってくるのかと、
しばらく注意点が山積みの状況ですが、
前号メルマガでも詳しく解説した通り、
日本には日本独自の課題もあり、
今月中の相手の出方次第によっては、
日経平均の動きは天と地ほど変わります。
日本政府・日銀も最大限の警戒をして、
先月下旬から「牽制行動」をとっており、
市場の変動に対抗しようとしていますが、
これが奏功するかどうかという問題は、
いずれにせよ相手次第であるともいえます。
のるかそるかの「分水嶺」を迎えるなか、
メジャーSQなどの変動要因も控えており、
日経平均が派手に動く可能性もありますので、
いずれにせよ何が要因で動いていくのかを、
よく見極め、振り回されないことが、
何よりも重要であるといえます。
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