大胆、派手、電撃的な「大国」外交と日経平均株価。
昨日の日経平均は続伸。
売買高はさほど膨らまず、
反落してもおかしくありませんでしたが、
1ドル114円という円安に加えて、
米加両国の「大筋合意」という、
新しい安心材料が飛び込んだことで、
高値をキープしたまま引けました。
もっとも、終値の株価位置をみてみると、
ちょうど「例の水準」のあたりです。
昨日は米国株も上昇しており、
今日の日経平均も続伸が期待されますが、
南欧で再び財政不安が台頭してくるなど、
世界経済には「重石」もあります。
日経平均が「例の水準」を大きく超えるには、
もう少し材料が欲しいところでもあります。
外的環境がいましばらく平穏を保った上で、
安倍政権が内政・外交の両正面において、
「期待」通りの「玉」を出す必要があります。
前号メルマガで詳述したことですが、
世界の構図を驚くべき勢いで変化しており、
安倍政権はなんとも「大国」的に、
大胆にして、派手な「外交戦」を、
極めて電撃的に進めているところです。
ただ、「外交戦」というのは、
相手があってのことですから、
そもそも「満額回答」はあり得ず、
「獲得」できる部分もあれば、
「譲歩」すべきものもあるなかで、
最終的な決断をする必要があります。
また、日本が進める「外交戦」は、
米国、中国、ロシア、北朝鮮という、
バケモノみたいに難しい指導者たちの、
個性と気まぐれにも左右されるきらいがあります。
昨日は米加合意が成立するという一方で、
米中間には無視できない動きもあり、
両国の「貿易戦争」は「次の次元」へと、
じわりと進みつつあることが示されましたので、
詳細はまた次号メルマガ（第233号：10月7日）で。
バブル後、最高値を更新した日経平均ですが、
次の危機は高揚感のなかで育まれるものです。
何がこの株高を演出しているのか、
何が局面を反転させ得るのかを常に考え、
油断なく相場を分析し続けたいところです。
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