「10月相場」の「外交戦」と株高政策。
(午前0時の更新です。台風被害にはご注意を)
先週末の日経平均は「24000円ライン」を固め、
一気に例の水準まで駆け上がりました。
一時は400円を超える上昇幅となっています。
日米首脳会談の合意内容が伝わったことや、
米国の利上げで円安が再加速したことなど、
絶妙な「追い風」がその背景にありますが、
最高値24286.10円を記録した後、
「やれやれ」と反落したことをみても、
ターゲットが何だったのかは明瞭でしょう。
安倍政権としてはここで気を緩めずに、
さらなる株高を実現したいところです。
10月以降も続くド派手な「外交戦」で、
国際環境を激変させる努力が続きます。
また、国内では巨大な「玉」を出し、
株高の機運を持続させるつもりです。
内外の環境が好ましい方向に行けば、
日経平均はまだ上を狙うことが可能です。
ただし。
そうした努力を続けておかないと、
政権の足元はいつ危うくなるか、
まだ予断を許さないことも事実です。
先ほど、沖縄県知事選の開票が進み、
事実上の「野党統一候補」である、
玉城デニー氏の勝利が確実となりました。
安倍政権、そして与党にとっては、
じわりと嫌な感じになるニュースです。
総理の「三選」後の「試練」は、
国内政局で種が蒔かれたといえましょう。
次号メルマガ(第233号:10月7日)で詳述しますが、
来年の参議院選に向けて立憲民主党など野党各党は、
そろりと選挙戦略を調整しつつあるところであり、
必ずしも与党安泰とは言い切れなくなってきました。
こうした不安の種を払拭するためにも、
「外交戦」と株高政策という2本柱で、
安倍政権は手を緩めるわけにはいきません。
今日から「10月相場」の始まりですが、
この10月以降は先月までに増して、
さらにドラマチックに内外の情勢が動き、
日経平均に影響を与える可能性がありますので、
いずれにせよ注意力を切らせない日々が続きます。
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