(午前0時の更新です)

週明けの日経平均は大幅に続落。

独伊両国の選挙は無難に通過しましたし、

韓国は対北戦争回避に必死で動いていますが、

先週の「悪夢の金曜日」の立て続けの衝撃の後、

上昇に転じる材料はほとんどありませんから、

下落は当然といえば当然というところです。

ただ、21000円という「節目」をめぐって、

粘り腰の攻防が続いてはいます。

本来ならばこのあたりの「株価位置」が、

やはり「安すぎる」ことを物語るのかもしれません。

しかし、この場合の「本来ならば」という言葉は、

先週以前まで存在していた内外の相場環境に基づく、

先週以前の「コンセンサス」に照らしてのものです。

今後、世界経済は「自由貿易体制」がどう変化するのか、

また、国内政局は安倍政権の基盤がどうなっていくのか、

全く予断を許さない状況にあります。

国内では今日も超重要な事柄が連続します。

例の森友文書の「書き換え疑惑」について、

財務省が「調査の方向性」を国会に報告します。

永田町では政権側、反政権側の双方ともが、

(この場合の「反政権側」は与党の人も含みます)

すでに猛烈な情報戦を繰り広げていますし、

霞ヶ関も「倒閣」まで視野に入れて、

今後のシミュレーションに余念がありません。

今日の「調査の方向性」がどういうものになるかで、

政権がいよいよ回復不能の状況に追い込まれるか、

「反転攻勢」の芽が出てくるのか決まります。

(当初、財務省が約束した「調査結果」ではなく、

「調査の方向性」と大幅にトーンダウンしていますが、

それで逃げ切れるかどうかも焦点といえます)

また、日銀の黒田総裁は参議院でも聴聞を受け、

「出口」についてどんな表現をするかが注目されます。

昨日は衆議院で副総裁候補の若田部氏が、

まさかの「追加緩和に言及」というサプライズで、

先週金曜日の黒田発言の「火消し」を図りましたが、

市場が注目するのはやはり黒田総裁の見解です。

永田町ではすでに「まさか」に備えて、

与野党とも激しく動き出しているところですし、

それらを睨みつつ市場参加者も、

次の「まさか」を警戒しつつありますが、

そんな今日はメジャーSQ週の火曜日です。

前号メルマガ(第202号:3月4日)で触れた通り、

非常に重要な転機になるかもしれませんので、

今日、何が起きるかはよく注意しておきたいところです。

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