「3月相場」の分水嶺。「不透明」のその先。
先週の日経平均は「2万2千円ライン」を、
やや下回ったところで足踏みが続きました。
ここで「値固め」に成功したならば、
ふわりと上昇しそうにもみえますが、
利確の売り、そして「金利」と「為替」が、
さらなる上昇を阻害し続けていました。
ただ、前号メルマガ（第201号：2月25日）で指摘した通り、
日経平均は「２万●千円」といった特定の「株価」ではなく、
ある特定の「株価位置」をめぐって
2月初旬の大暴落の直後から「攻防」が続いています。
最安値から1000円も上昇してはいますが、
この間、市場参加者の心理は全く改善しておらず、
極めて「弱気」といえる水準が続いているわけです。
その背景には日米の金融政策の方向性が「不透明」であり、
なかなか警戒を解くに至らないという事情があります。
また、「働き方改革」をめぐる安倍政権の大チョンボが、
今後の経済政策の「玉」や秋の政局にどう影響するのかも、
この2月に浮上した「不透明」な案件といえます。
市場は「不透明」を嫌いますから、
これらのことがはっきりし、
しかも「安心」できる内容であることが、
市場コンセンサスが「暴落前」の水準に戻るために、
不可欠といえる条件かと思われます。
その意味では今週から始まる「3月相場」では、
日米当局から非常に重要な方向性が示されるため、
年央にむけてのひとつの「分水嶺」かもしれません。
前号メルマガに詳しく書いたように、
極めて重要な日程が目白押しです。
日々の「株価位置」をじっくりと睨みながら、
潮目がどう変わっていくのかを注視したいところです。
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