今年のお盆は「霧の中」。
（お盆の中日でもあり、諸事情により短めに）
昨日の日経平均は大幅続落。
先週金曜日のナイトセッションのように、
19300円台まで落ちることはありませんでしたが、
寄付直後には一時、19400円台に突入した上に、
その後もリバウンドの勢いはみられませんでした。
日本政府の動きも鈍く株価対策にも決め手を欠き、
北朝鮮情勢は何ひとつ解決されたわけではなく、
「万一」も想定される状況ですから、
積極的に押し目を拾う空気は広がりません。
もっとも、昨日夜の米国株は戻しています。
為替のほうも円高が一段落していますから、
日経平均も一息つけるかもしれませんが、
下落の原因が解決されていない状況で、
買い戻しの動きが出るかどうかを注視したいところ。
前号メルマガ（第173号：8月13日）で書きましたが、
「どう転ぶかわからない」という状況において、
どちらかにポジションを傾けることは、
どうしても「丁半博打」の要素が濃くなります。
特に今、焦点になっている「危機」は戦争ですが、
戦争というのは「戦場の霧」に覆われて、
彼我の状況がよくわからなくなる上に、
双方が相手の意表を衝き「想定外」を狙います。
米国側は明らかに「落とし所」を探っており、
かなり譲歩したシグナルも送っていますので、
冷静かつ合理的に考える限り、
北朝鮮の無謀な挑発は「自殺行為」ですが、
核を放棄した挙句になぶり殺しにされた、
リビアのカダフィ大佐の記憶もあるところです。
彼らが米国に根強い不信感を抱いている以上、
信用しろと言っても難しいのかもしれません。
そんなわけで今年のお盆は「霧の中」。
お盆の中日であり、終戦の日でありと、
心静かに鎮魂の日を過ごしたいところですが、
どうにも騒然とした雰囲気の8月15日です。
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