今週の「試練」。来週の「反転攻勢」。
昨日の日経平均は2万円割れ。
後場でなんとか2万円ラインに寄せてきましたが、
一時、110円台に突入した円高の影響があることと、
仙台市長選や閉会中審査で政権の足元がふらついたことで、
死守すべきラインを守ることができませんでした。
一応、昨日の衆院予算委では「新しい材料」はなく、
総理の答弁にも中断や立ち往生はありませんでした。
また、野党側の質問も総花的で散漫なものに終始し、
総理を追い詰めるまでには至りませんでした。
ただ、「加計の申請は知らなかった」としたのは、
総理としてリスキーな戦術といえるかもしれません。
たとえ本当に「知らなかった」ことであっても、
それを証明する作業は「悪魔の証明」になります。
少し前なら総理には世論の強い追い風があり、
毅然として断言すればそれで済みましたが、
何を言っても胡散臭く思われる状況で、
どうにも証明しようのないことを強弁したとして、
果たしてそれを国民の多くが信じてくれるかどうか。
今日の参議院の予算委員会もまた5時間の審議で、
根堀り、葉堀り、いろいろと聞かれるでしょうが、
きれいさっぱり身の潔白を証明できなければ、
総理はさらに泥沼の状況に追い込まれかねません。
前号メルマガ(第170号:7月23日)に書いたように、
今週の一連の「試練」を乗り越えてこそ、
来週からの「反転攻勢」はあり得るわけです。
少なくとも「突然死」だけはなんとか回避し、
「挽回策」の「玉」に希望をつなげたいところです。
それから。
前号メルマガでの書いた話ですが、
今週は米国のFOMCにもそれなりに注意したいところ。
市場の関心は再利上げと資産縮小の時期ですが、
FRBが「大方の市場予測」と違う動きをすれば、
市場に大きな動揺が走りかねない怖さはあります。
米国で金融政策絡みの波乱が発生した場合は、
「日経平均は2万円までは政府保証がある」とは、
必ずしも言えなくなる可能性があります。
おそらく、安倍政権の来週からの「反転攻勢」に、
「期待」する方もおられることと思いますが、
一応、海外情勢が波静かであることが、
日経平均の上昇には不可欠であることだけは、
確認した上で行動すべき局面かと思われます。
☆
☆
★メルマガのお申し込みはこちら⇒「申し込みページへ」
※当月中のお申込みいただいた方には、当月発行分のバックナンバー(第167号:7月2日発行、第168号:7月9日発行、第169号:7月16日発行、第170号:7月23日発行)が届きます。
【↓↓↓いつもお読みいただいて、ありがとうございます。少しでも参考になった方、面白いと思われた方は、以下のランキングページにクリックをお願いします↓↓↓】
※ バックナンバーについてはこちら → 【時鳥・政経レポート「天の時」メールマガジン・バックナンバー2014】 アベノミクスの進撃
【時鳥・政経レポート「天の時」メールマガジン・バックナンバー2015】 霞が関の予言「日本未来設計図」 【時鳥・政経レポート「天の時」メールマガジン・バックナンバー2016】 「AI時代」と「百年の富」
※本ブログは国際情勢、政治、経済に関する情報分析と、私自身の相場観、相場分析、トレード・ノウハウをお伝えすることが目的です。読者の皆様への投資助言、推奨のようなことは一切行っておりません。また、記事の内容には万全を期していますが、市場では常に「想定外」の事柄が発生する以上、その正確性を保証するものではありません。さらにいえば、相場予測が正しくても、それで勝てるとは限りません。読者の皆様が、本ブログの記事を参考にトレードなさり、損失を出されることがあっても、筆者はいかなる意味でも責任を負いかねますことをご承知おきください。いずれにせよ、投資においては自己責任が絶対の原則ですから、情報武装、知識武装、リスクヘッジに万全を期されることをお勧めします。皆様が大きな富をつかまれることを、心よりお祈り申し上げます。
※本メールマガジン及び時鳥氏へのブログ等のコメントは時鳥氏及び時鳥メルマガ発行委員会の広報物あるいは著作等に使用させていただくことがございます。あらかじめご了承ください。
コメントを残す