「底」が抜ける世界。流動化する政権の基盤。
(午前0時半の更新です)
昨日の日経平均も続落。
ついに中国が対抗措置をとって、
米中間が「全面対決」となったことや、
これを受けて米国も即座に動いて、
「為替操作国」認定のカードを切ったことで、
日本を含む世界市場は「底」が抜けたように、
昨夜から一気に大暴落してしまいました。
中国の習政権がなんらかの措置をとり、
トランプ政権に対峙せざるを得ないのは、
ただカレンダーをよく見てみるだけで、
特に不思議ではないことがわかるのは、
前号メルマガ(第276号:8月4日)の中で、
その背景事情とともに指摘した通りです。
もっとも、昨日の日経平均は下げた後に、
いったんリバウンドも発生しています。
中国の「元安」誘導が危惧された水準より、
いくぶんマイルドであることに安心して、
日経平均は2万円の手前で下落が止まり、
わりと大きめのリバウンドとなりましたが、
これも前号メルマガで指摘していたように、
「売りを売りで追う」際にはよく起きる、
注意すべき現象のひとつだといえます。
無論、少々、リバウンドがあったとはいえ、
全体のトレンドが変わるわけではなく、
内外の情勢が明確に好転しない限り、
市場心理はさらに悪化する余地はあります。
「米中対決」が盛大に炸裂しましたが、
世界にはまだ他にも「黒雲」が立ち込め、
相場を荒らす「次の材料」とすることを、
手ぐすね引いている筋も多いようです。
また、海外情勢の悪化は直接的にも、
日本に「火の粉」をかぶさせる恐れもあり、
我が国の政治・経済に与えるインパクトも、
大いに警戒されているところです。
野党にも大きな地殻変動の兆候が出ており、
参院選の直後に主に与党で囁かれていた、
「主戦論」は後退しつつあるようですが、
さりとて政権が防衛ラインを敷こうにも、
なかなか先が見通せない状況といえます。
海外情勢の「底」が抜けていくことも、
政権の基盤が流動化していくことも、
どちらも日経平均の未来にとっては、
決定的ともいえるファクターですので、
次号メルマガ(第277号:8月11日)のなかで、
今週起きた新しい材料を全て整理して、
今後の展望を分析する予定です。
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