(午前0時の更新です)

昨日の日経平均は小幅ながら続伸。

米国株や円安という「追い風」を受けて、

寄り付きから22600円を超えて始まり、

「バブル後の戻り高値」も意識されました。

しかし「過熱感」から売りが広がったり、

トランプ氏の発言にヒヤリとさせられたりで、

するすると値を消してしまい、

一時は前日比を下回りました。

それでも引けにかけてプラス圏に浮上したのは、

やはり変わらぬ「先高感」のお陰といえます。

トランプ氏が貿易不均衡に言及したのは、

やや「不規則発言」ともいえることですが、

首脳会談の中身とメッセージ自体は、

裏方で「玄人」達が準備をしてきたものです。

前号メルマガ(第185号:11月2日)で指摘した通り、

日米双方から吹く「追い風」は強力ですし、

日経平均の「上値余地」はまだまだあります。

とりたてて突発的な悪材料もない状況では、

ちょっと下がれば押し目を拾う動きが広がります。

トランプ大統領の初の訪日は、

なんとか無難に通過したといえるでしょう。

さて。

「トランプ一過」とはいえ、この大統領は、

今後もいろいろと相場を振り回しそうです。

トランプ大統領は今後、韓国を訪れ、

そして中国へと歴訪を続ける予定ですが、

訪問先で何を言い出すかは「予測不能」ですので、

突発的な情勢変化には注意を要するところです。

また、例の「ロシア疑惑」は連日、新ネタが飛び出し、

米国の政界やメディアは大騒ぎになっていますが、

前号メルマガでも分析を書いたように、

具体的な政治案件として「リスク化」するのは、

もう少し先になると見通されています。

しかしながら、今後の米国の議会対策にとっては、

決してプラスとはいえない事柄ですから、

年末年始にかけての「波乱」の要因にはなり得ます。

安倍政権側の「奇跡の勝利」に終わった衆院選以後、

日本経済の「底力」が強く向上しつつありますが、

相変わらず米国を中心にした外部要因に、

振り回されかねないことはかわりません。

特にトランプ氏「個人」の突発的な言動に起因して、

世界市場は動く恐れがありますので、

大統領の訪韓、そして訪日の様子をよく見極めて、

次号メルマガ(第186号:11月12日)の中で、

相場への影響を分析する予定です。

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